安全で美味しいものを「楽しく」求めて活動中! NPO法人地の塩食菜くらぶ

地の塩食菜くらぶ

ほんまちひろホームページはこちら
  • HOME
  • Visit
  • 青梅のきのこガーデン/椎茸栽培についてお話を聴いてきました

Visit:現場を訪ね、ナマの姿をリポートします。

青梅のきのこガーデン/椎茸栽培についてお話を聴いてきました
きのこの栽培は2通りあります



 青梅市にお住まいの木下政明さんのご紹介で、青梅で椎茸栽培者であり、バーベキュー場を経営されている須崎昭さんをお訪ねしました。椎茸の栽培について教えていただくためでした。

 JR青梅駅から車で10分位の山合いに囲まれ、沢の傍らに「青梅きのこガーデン」がありました。ご主人の須崎さんと奥様がバーべキューの火をおこして待っていてくださいました。お訪ねしたのが月曜日だったので、我々だけでした。前日は日曜日で満員のお客様だったそうです。 
 「青梅きのこガーデン」は、一般の人向きのバーベキュー場で、きのこだけでなく、野菜や肉・やきそばなどバーベキュー材料すべて予約しておくと用意され、火もすぐに使えるようにおこしてあります。食材や飲み物の持ち込みも自由で、木下さんはビールや青梅の銘酒澤乃井の冷酒、奥様お手製の筍ご飯に胡瓜の漬物まで持参してくださり、とてもリッチなバーベキューの会になりました。バーベキューをいただきながら、須崎さんの椎茸つくりのご苦労を伺いました。

 須崎さんの椎茸栽培は、原木栽培と菌床栽培の二通りの栽培方法です。昭和30年代から椎茸栽培をされていますが、原木栽培の場合は収穫するまでに半年から1年かかるそうですが、菌床栽培の場合は、100日位で発生操作をして栽培し、10日程で収穫できますが、温度と湿度管理に経費がかかります。安定的な供給としては菌床栽培が勝るようです。
原木栽培の椎茸は香りがいいと木下夫人はおっしゃっていました。今回はハウスでできた菌床栽培椎茸をいただきましたが、肉厚でコリコリと歯ごたえがあり、八百屋さんで買ういつものものとは全然違いました。

 原木栽培の原木はナラで、東日本大震災前はすべて福島県の原木をつかっていたそうですが、残念ながら放射能汚染で今は使えなくなり、現在は秩父のものに変えたそうです。原木に何箇所か穴をあけ、椎茸菌を注入し、蝋で蓋をして雑菌の侵入を防ぎ、半年から1年寝かせるそうです。毎年3月位までに植菌を終えますが、気温が30度を超えると栽培に適さないので、温度管理には気を使うそうです。現在、原木栽培は、植菌の時に菌床栽培と同様にオガ屑菌を使用していますが、以前は、原木に直接、椎茸菌を培養した木片を植えつけていたので、椎茸が出てくるまでに2年位かかっていました。オガ屑をつかうようになり早く採集できるようになった反面、原木を使える寿命は以前の方が長かったので、一長一短あるようです。
 
 「椎茸は、死物寄生菌ですので、死んだものの栄養分を頂いて きのことして発生いたします。原木の丸太の端をのこぎりで輪切りにすると、芯の赤身以外のしろたの部分の年輪が読み取れない状態になります。椎茸菌が材を食べてきのこになれる準備を進めていることが確認できます。原木椎茸栽培に関心のある方は、参考にされたらと思います。」と須崎さんはおっしゃっています。

 菌床栽培は温度と湿気が管理され、その手間は想像を超えるものでした。ハウスの屋根にはスプリンクラーのようなものが回って水を屋根に撒き散らし、室内温度が高くならないようにされています。その水は沢の水をポンプで引き込んでいます。ハウス内にも棚がずらっと並んでいて、その通路のところどころに霧を吹き出す装置がおいてあり、湿気を切らさないようになっていました。整列した棚にはレンガ大位の大きさの菌床が上から下まで並んでおり、どれもしっとりと湿気を含んだものでした。このレンガ大の菌床はオガ屑で固め特殊な機械で圧縮して作ります。その圧縮された菌床を、椎茸菌を含んだ水溶液に浸して棚に並べます。菌を扱うことから、この菌床をつくるには雑菌が入らないように無菌室で慎重に準備され、それを扱うスタッフも雑菌を持ち込まないように、衣服や安全キャップも無菌にして作業をします。

 椎茸栽培で驚いたのは、椎茸菌はその専門業者から仕入れるものだということです。その椎茸菌には種子のようなもので、自分のところでも椎茸菌をつくることはできるが、専門業者以外が椎茸菌を扱うことを法律で禁止されており、椎茸生産者は椎茸菌を許可されている専門業者から仕入れるのだと須崎さんの説明でした。農家は自分のところで収穫した中から、翌年用の種子を取り置くものと考えていましたから、種子である菌を管理する法律があるということにビックリした次第です。アメリカの種苗会社が1年目に収穫したら翌年はある農薬を撒かないと発芽しないというフランスのドキュメンタリー映画をみたことがありますが、この椎茸菌を管理する日本の法律はどういうことなのか不思議に思いました。

 余談ですが、東京から約1時間位の青梅という土地は、豊かな土地で水が美味しいので有名な澤乃井(小澤酒造)があり酒蔵見学ができます。(月曜日定休日)河合玉堂美術館や吉川英治記念館も近くです。この付近の山葵栽培も有名で都内の料亭の多くはここの山葵を使っているとのことです。有名な山葵工場も近くにありました。
 御岳山も近く、山々の木々の緑が美しく、多摩川の清流ととてもマッチして、両岸の遊歩道が散策にぴったりでした。JR青梅駅、御岳駅とJRを乗り継いで小さな旅にふさわしい土地です。

 美味しいものは、良好な土地、誠実な生産者が作るものだと、納得でした。
                                                 (杉本記)

Login

南三陸のドキュメンタリー映画『波田谷に生きる人びと』が上映中です。民族学の研究のために震災前から波田谷に通っていたのがこの映画の監督です。震災前の暮らしで、ほとんどが震災前の記録です。震災後、監督は辛くて欝になったとのことですが、それを乗り越えて映画を完成させたと聞きました。南三陸を知っている人にとっては、何かを感じるものがあります。(上映は東中野ポレポレは21日まで、他はネットで検索して下さい)(2015/08/13)

People
脇 幸二さん 食品偽装表示の問題
楠目ちづさんさん ピエール・カルダンも絶賛した

一覧

Visit
野菜の研究者 吉田企世子さんと柴海農園を見学 野菜を見て、食べて、納得された吉田さん
青梅のきのこガーデン 椎茸栽培についてお話を聴いてきました

一覧

Essay

一覧

Cooking

5月のお料理のヒントになれば・・・ 美味しいものが出揃う季節です

秋の味噌汁と健康のために玉ねぎ氷のお勧め 最近の書籍とテレビで得た情報です

一覧

Event
久保陽子ヴァイオリンチャリテイコンサート 若き音楽家たちとの共演
久保陽子チャリテイコンサート ご好評の若きピアニストとのコンサートです

一覧


地の塩食菜くらぶとは?

地の塩食菜くらぶ モバイルサイトはこちらから

※モバイルサイトをご覧いただく際の注意点

みんなで食料自給率アップ!FOOD ACTION NIPPON

農林水産省の原発事故による食品への影響を調べるポータルサイトが開設されました。
「福島第一原子力発電所事故による農畜水産物等への影響」