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野菜の研究者 吉田企世子さんと柴海農園を見学/野菜を見て、食べて、納得された吉田さん
野菜の博士が、若き農業家の畑を見学



 女子栄養大学 名誉教授・農学博士の吉田企世子さんは野菜について、プロ中のプロです。吉田さんが凄いのは学者として野菜の成分を分析して栄養価値を検討するだけでなく、美味しさ(旨み、酸味、甘味、苦味、塩味、物性など)に関する視点からも解明し、どのようにすれば栄養成分を損なわずに、美味しくたべられるかという、口に入るまでを一貫して研究していらっしゃるということです。吉田さんのご著書にもその幅広さは表れており、野菜をテーマにした学術的なものから子ども向けに、主婦向け、研究者向きなど、何十冊にもなります。

 吉田さんが博士号を取得されたのはトマトの研究です。東京大学の研究室で有機栽培と化学肥料栽培でできたトマトを5年間にわたって、種まきからはじめ、土壌の影響、栄養素、旨みなどの5感による分析などしました。有機栽培のものは美味しさや栄養素は、化学栽培を上回っているということを証明されました。他の野菜も同様で、いい土壌で成育した有機栽培の野菜は美味しいし、栄養素含量も高いという、吉田さんの研究は、食べる側にとって有難いものです。更にその美味しさや栄養素を損なわない調理法も研究されて、ご著書もあります。(「子どもが喜ぶ野菜料理」「緑黄色野菜健康法」「野菜の本―1日に350gの野菜をとりましょうレシピ」等など。

 吉田さんは今年の春、瑞宝小綬章に叙されました。この叙勲は長年、教育や学問の分野で功績のあったということで推薦され、選ばれたのだそうです。

 柴海さんの野菜については、以前より吉田さんにお話をしており、ぜひ畑を見て欲しいからと、梅雨の晴れ間にお訪ねすることにしました。吉田さんも日本の農業を憂慮されているお一人で、若い農業を志す人を応援したいと柴海さんの訪問が実現しました。

 柴海さんの畑は千葉県印西市にあり、北総線の成田空港の手前、日本医大前駅から車で10分位のところです。駅の周辺には店舗も何もありません。柴海さんは農家の6代目で築150年以上の大きな家に祖母、両親、柴海さん夫婦と男の子の4世代いっしょに暮らしています。東京農業大学での同級生と結婚し、ご両親とは別に夫婦で柴海農園として野菜をつくり販売しています。

 柴海さんは大学を卒業してから飲食関係に3年間勤めた経験もあり、作ることと食べる両方の感覚も持ち合わせており、夫婦で協力して、有機農法にこだわり、地元の仲間ともいい関係を作っています。誠実な人柄で、人の意見や感想を素直に受け入れる勉強熱心な方で、いい意味でニューゼネレーションです。サラリーマン家庭に育った奥様の佳代子さんもバランス感覚の優れた方で、新しい農ビジネスが育っていると感じます。以前に訪問した時は夫婦2人で、元気な赤ちゃんを背負いながら農作業やジャムなどの加工品作りをされていましたが、現在はスタッフが1名増え、また忙しい時にはパートの助っ人が来るそうで、私達が訪問した時には3名の臨時スタッフが農作業をしていました。それから2人目の男の赤ちゃんも生まれたそうです。
 
 駅まで向かえに来てくださった柴海さんの軽トラックで、約10分で畑に着きました。玉ねぎの畑には、臨時アルバイトさんが貯蔵用の玉ねぎを結束していました。その近くにはズッキーニの黄色の花が咲き胡瓜のような実が成っていました。柴海さんは吉田さんに品種、土壌、肥料のことなどを説明していました。畑にはナス、じゃがいも、人参、とうもろこし、胡瓜、玉ねぎなどありました。胡瓜をもいでどうぞと食べさせていただきましたが、カンカン照りの畑の中で、水々しい胡瓜の美味しいこと、喉の渇きが癒されました。専門的な質問をされている吉田さんは一つ一つ丁寧に頷き、「そうですか」とメモされていました。品種、肥料の作り方、種苗のこと。専門的な会話でしたが、少なくとも吉田さんの考える有機栽培に合致していたということは判りました。

 柴海さんのご両親はトマト栽培で有名な方です。ハウス栽培で、ここのトマトは特別美味しいと、昨年、編集者の上林久美子さんが絶賛され、このトマトを食べると他のが食べられなくなります。実をいうと私もその一人です。今年はすでに収穫は終わってしまいましたが、来年も楽しみたいものです。そこにも案内され、吉田さんといっしょにもぎたてのトマトをいただきました。少し固めのトマトでしたが、味がしっかりとしていて甘味と酸味のバランスがとれ、美味しいトマトでした。

 吉田さんはこのような若い農業家が育っていることをとても嬉しいし、こういう人達を応援したい、そういう意味で柴海さんに会えて、大変嬉しく、頼もしく思ったとおっしゃっていました。柴海さんは「こんなに偉い先生に来ていただき、大変有り難く、こういう機会をいただいたことを嬉しく思います。これからもいろいろぜひご指導をお願いしたいです。」とメールを下さいました。いいご縁ができてよかったと、印西市を後にしました。

 吉田さんと柴海さんが会ったのもご縁なので、「野菜の話」をして欲しいとお二人にお願いして、9月11日(木)午後2時から、お話を聴く会をさせていただくことになりました。
 なお、嬉しいことには、最近、食菜くらぶのサイトを見て、これから飲食店を始める方から正しい食の生産者を紹介してほしいといわれ、柴海さんをご紹介したところ、畑を見学して7月からの開店に向けて商談が進んでいるとのことでした。
                                                             (杉本記)

*「吉田企世子さんと柴海祐也さんから野菜のお話を聴く」
日時:9月11日(木)午後2時〜3時半 
場所:サイガバレエスタジオ(東京都新宿区神楽坂2−20 東京理科大の裏側です)

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